◆【第75号】2023.6 メンター制度導入に対する壁や否定的意見に対する対応法

 

 職場のコミュニケーションが不活性であったり、離職社員が発生したりするなどの様々な理由から、メンターを導入したいと考える担当者は、増えていると思います。

 経営方針からメンター制度の導入が決まる場合を除き、制度導入担当者から導入を提案する場合、「経営層をどう説得すれば良いか分からない」や「以前にも導入して上手くいかなかった」などの意見に担当者としてどう対応すればよいか苦慮している人も多いと思います。

 そこで、今号では、メンター制度導入に対するよくある壁や否定的な意見に対する対応法をご案内します。

 

 【メンター制度導入に対するよくある壁や否定的な意見】

 

1.メンター制度は定着しないし上手くいかない。過去にも導入したが自然消滅した。

2.導入成果をどのように測ればよいのか。

3.メンターの時間的な負担が重いし、モチベーションをどのように引き出せばよいのか。

 

 以下に、それぞれの壁や否定的意見に対してどう対応すればよいか、協会としての考えをご案内します。

 

◆1.メンター制度は定着しないし上手くいかない。過去にも導入したが自然消滅した。

 

  協会としては、メンターとメンティーの信頼関係の構築することなしに、メンター制度が成果を出し、
 定着することはないと確信しています。

  

  メンター制度は、就業時間中にメンターとメンティーがコミュニケーションをとる、というシンプル

 な制度であるだけに、導入を試みる組織は多いと思います。

  しかし、信頼関係ができるメンタリングのためのコミュニケーションスキル教育などを実施すること
 なしに、制度導入を図った組織では、制度が成果を上げることもなく定着もしないことがほとんどでは

 ないでしょうか。

  単純に、メンターとメンティーがコミュニケーションを取るだけでは、当人にとって、何を話せば

 よいかもわからず、コミュニケーションも盛り上がらず、双方の負担感ばかりが残るものとなります。

 

  メンター制度の導入機運は、これまでも何度かありましたので、その度に、上記のような導入を繰り

 返している組織では、「メンター制度は成果が上がらないし、定着もしない」という考えが染みついて

 しまったのでは、と考えております。

 

 ◆2.導入成果をどのように測ればよいのか。

 

  この問いには、以下のような経営層の問いがその背景にあります。

 ・「メンター制度の導入成果を具体的に測れなければ、メンター制度の導入結果を判断できない」

 ・「生産性にどの程度成果が上がるのかの実例を出してください」

 

  これも、「◆1」を経験している経営層の思いがあると思います。

  「これ以上無駄な投資は避けたい」という思いです。

 

  メンタリング当事者の双方の信頼関係が構築されていれば、「メンター制度の導入成果」は、

 確実に出ます。

 

  例えば、・メンター制度の導入前後の離職率やメンタルヘルス発生の実数の変化

      ・当事者の「ストレスチェック」「エンゲージメント指数」の数値変化

      ・当事者たちへのモチベーションの変化(アンケートやヒアリングによる)

      ・生産性の変化

 

  【生産性の変化の背景】

   ・メンタリング当事者たちは、互いに「何でも話せる関係(信頼関係)」があるので、

    些細な質問や確認が出来るようになります。分かったふりをする必要がありません。

    つまり、「ミス・コミュニケーション」が減ります。

   ・「何でも話せる関係(信頼関係)」を作るメンタリングスキルが、職場に広がることで、

     あるいは、部署間に広がることで、組織全体での「ミス・コミュニケーション」が

     減ります。

   ・上記を前提に、事業目的や業務目的を共有することで、職場や組織の熱意も高まります。

   上記により、生産性が高まると考えております。

 

◆3.メンターの時間的な負担が重いし、モチベーションをどのように引き出せばよいのか。

 

  この問いに対する答えで大変重要なことは、「メンタリング当事者の双方の信頼関係が構築

 されている」ことです。

 

  メンターにとっても、メンティーにとってもメンタリングが楽しいものであれば、時間的負

 

 担感は軽減されます。

 

  また、「楽しいメンタリング」は、忙しく過酷な状況にある時こそ、その価値は高いものとな

 ります。それは、「憩う時間」「癒しの時間」「深める時間」となり、その後の英気を回復する

 時間となり、結果的に当事者のモチベーションを引き出します。

 

  つまり、「如何にメンタリング当事者の信頼関係を作るか」がその答えになります。

 

  経営層の方たちに、「如何にメンタリング当事者の信頼関係を作るか」を制度導入する前に

 示す必要がる場合は、日本メンター協会サイト内に成功事例がありますので、そこを参考にして

 いただくか、日本メンター協会にご相談ください。ご実感いただく機会をご提供いたします。

 

 メンターとメンティーの信頼関係をつくるためには、そのための教育研修が必須となります。

 講師派遣研修の「メンタリング・スタート研修」「フォロー研修」「エンディング研修」

お勧めします。

  

 また、1on1制度においても、そこからその成果を上げるためには、上司と部下の間に信頼関係が

構築されていることが必須条件だと考えております。

 1on1制度で、成果が上がっていない組織の担当者は、上司と部下の間に信頼関係をつくる対策を

おすすめします。ぜひ、上記を参考にしてみてください。

  

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