メンタリングは、本来、「自分の感じたこと・思ったこと」を、テーマに縛られずに、自由に対話することです。しかし、そのようなメンタリングを実践していくことは、それほど簡単なことではありません。日本メンター協会では、誰でも、自由で、一人ひとりに意味のあるメンタリングを、自然と実現できる教材をめざしてきました。
まずは、現在、提供している教材からご紹介します。
《基本版》
《新入社員版》
《リーダー・マネージャー版》
メンタリングノート、研修テキストの兼用教材
現メンタリング教材のスタンダード
2015年、日本メンター協会が開発監修し、株式会社プレスタイムが、現在、販売しているメンタリング教材です。
『MENTORING to GROWTH』は、1999年来、メンター制度におけるメンタリングの導入コンサルテーションのノウハウを結集して開発しました。メンタリング成功の重要ポイントは、メンターとメンティーの何でも自由に話せるような「信頼関係をつくること」です。当教材は、その重要ポイントをねらいとして制作されました。
しかし、信頼関係はすぐにつくれるものではありません。メンタリングは、信頼関係を育みながら、続けていくことで効果が高まっていきます。当教材は、全8回を継続するようデザインされ、ペアの次回メンタリングへのモチベーションが高まるよう工夫されています。
どなたにも使いやすい『基本版』は、メンタリングをガイドするDVD教材も用意されています。他に『新入社員版』、『リーダー・マネージャー版』も用意しています。
研修テキストとして活用できるのも大きな特徴の一つです。日本メンター協会の主催している『メンター養成講座』の基本テキストとなっております。
また、全国で活躍している当協会の公認パートナーも、当教材を基軸として、メンタリング指導に携わっています。
・メンタリングを手軽にスマートフォンで実施できる
・制度担当者がメンタリングをパソコンで一元管理できる
2020年、日本メンター協会が開発監修し、株式会社プレスタイムが、現在販売しているメンター制度支援ツールです。
人事担当者にとって、メンター制度において一番もどかしいところは、「メンタリングの効果は認めるけれど、実際にどのようなメンタリングがなされているのかが心配だ」というところでしょう。
日本メンター協会では、その対策として、当事者へのヒアリングやアンケートなどのモニタリングをすることを強く推奨してきました。しかし、担当者にとって、モニタリングの必要性は理解していても、その実施には、手間と時間がかかるという悩みを何回も耳にしてきました。
『MENTORING to GROWTH オンライン版』は、その課題を解決すべく開発されたツールです。スマートフォンを活用することにより、メンタリングの実施状況やその質を、プライバシーを完全に保護したうえで、把握できるようにデザインし制作しました。20年のメンター制度指導のノウハウを結実して生み出された教材です。
働き方が多様化する現在、多くの社員は、事務所の外で働いています。オンラインを活用したメンタリング、オンラインでのメンター制度運用が必要とされています。
『MENTORING to GROWTH オンライン版』は、これからのメンタリングに対応した教材といえるものです。
※『MENTORING to GROWTH オンライン版』の詳細はこちら
【日本メンター協会】
Tel :03-6264-1191
Mail:m-jimukyoku@mentor-kyoukai.jp
※ 現在は、非売品となっています。
日本メンター協会では、1999年来、メンタリングの理想像を模索してきました。
当初は、メンタリングの考え方を伝え、それぞれ、その人に合った自由なメンタリングができるよう指導を進めてきました。多くの方に、メンタリングの素晴らしさを実感していただいたと信じておりますが、なかには、メンターが指導するだけになったり、心を開いた会話にならなかったりするペアも目にしたことも事実です。 お互いに、自由なメンタリングを楽しむためには、「心のドアを開くような後押し」が必要だと思い至り、そのガイド的な教材の必要性を感じました。
自然に自由なメンタリングを実現していくには、まず、「自分の心の中を確かめること」「これまでの行動に思いを巡らせること」から始めることが大切だと、私たちは気がつきました。そして、その思いや感じたことを、お互いに「素直に口にしていくこと」で、素直で、自然なメンタリングになると、身をもって知らされました。その一連のメンタリングの流れが、そのまま、メンタリング教材の中心をなす『メンタリング天気図』となって結実していきました。
日本メンター協会の歴史は、「いいメンタリングとは?」を問い続けてきた道のりだったと感じています。当協会の設立以来、世に問うてきた教材を紹介することは、いいメンタリングへの試行錯誤の歩みの歴史を紹介することになると感じています。
以下に、これまで監修した教材をご紹介いたします。
メンター/メンタリングの国内初の啓発書
1999年、日本メンター協会が最初に世に送り出した教本であり、日本のメンタリングの始まりは、この本からといってもいいほどです。
メンタリングの発祥の地・米国では、多くの企業で取り入れられていた「メンター」「メンタリング”」の概念を、日本に紹介しました。多くの人事担当者やコンサルタントのメンタリング指導の礎となった教本です。
当時の日本では、よく理解されていなかったメンターの語源の説明から始まっています。また、メンティーを、今ではあまり使われなくなった「プロテジェ」と呼称しており、20年の歴史を感じさせられます。
日本におけるメンタリング研究の第一人者である渡辺 直登 先生の著作です。
※ 現在、販売しておりません。
「メンタリング天気図」を掲載した初の教材
2006年、メンタリングを実施するための教材として開発しました。メンタリングは、メンティーの「相談にのること」「指導すること」と捉えられていたメンタリングを、ワークに則って進めていくという、斬新な発想で制作された教材です。
メンター制度の相談では、「メンタリングをどう進めてよいかわからない」「メンタリングで何を話せばよいかわからない」という多くの質問が寄せられていました。「自由に何でも話す」と言われても、いざ、メンタリングを始めようとしてもそれを実行することは難しいというのが、偽らざるお客様の声でした。
『メンタリング天気図』を、世に送り出したのもこの教材です。メンター用とメンティー用があります。続編も製作され、その後半は、キャリアをテーマに話し合うようデザインされています。
著者は、当協会元会長 大澤 邦雄です。
※ 現在、販売しておりません。
「メンター制度」を体系化された実践的な教材セット
2014年、上記で紹介した『メンター/メンタリング入門』『Do!メンタリング』を体系的にまとめ、メンター制度を導入するためのマニュアルとして発表しました。
「メンター/メンタリングの概念」「メンター制度の導入のステップ」「メンター研修の進め方」などメンター制度を導入する知識やステップを丁寧に解説しました。
また、研修テキスト等の教材もセットされています。当セットで、メンター制度導入・運営、メンタリング教育実施など、メンター制度の全てが、パッケージされた総合的な教材です。
著者は、当協会元会長 大澤邦雄・専務理事 梶原 豊の共著です。
※ 現在、販売しておりません。
ファミリー向けのメンタリング教材
2018年、メンタリングを、親子で、夫婦で、兄弟で、孫と、家族で、メンタリングを行うために制作された教材です。
今、メンタリングは、企業内中心で、メンター制度として実施されている例がほとんどです。目的は、社員定着促進、女性社員活躍推進、リーダー育成など、様々ありますが、真の目的は、社員間での「幅広く懐の深いコミュニケーションの促進」にあるといってよいでしょう。それは、今や、家庭内のコミュニケーションにも望まれているように思います。
これまでの教材は、職業人向けのイメージがありましたが、『ハッピー・メンタリング』は、子供や高齢者の使用にもマッチするよう制作いたしました。
著者は、当協会元会長 大澤 邦雄です。
※ 現在、販売しておりません。
メンター制度を広範囲なテーマで体系的にまとめました
2019年4月~2020年3月までの1年間、産労総合研究所の人事担当者向け月刊誌『企業と人材』において、「メンター制度入門」定期掲載しました。
メンター制度の基本概念、メンター研修、制度のモニタリング、メンター制度における管理職の役割など、広範囲なテーマで執筆しました。日本メンター協会としても、メンター制度をここまで、体系的に、実践的に記した文書はなかったと思います。
おかげさまで、多くの人事担当者から、ご支持をいただきました。
『企業と人材』は、市販されておりません。企業の人事セクションなどでの定期購読がほとんどのようです。日本メンター協会では、その内容を当サイトで順次紹介しております。ぜひ、ご一読ください。
https://www.mentor-kyoukai.jp/mentor-system/企業と人材-掲載記事/
【日本メンター協会】
Tel :03-6264-1191
Mail:m-jimukyoku@mentor-kyoukai.jp